「FINAL FANTASY XIV」最新情報が公開。“リムサ

日期:2010/11/25  転載:http://www.rmt-roan.jp アクセス回数:1731

 スクウェア?エニックスは本日(5月20日),新作MMORPG「ファイナルファンタジーXIV」PC版 / PlayStation3版,以下,FFXIV)の最新情報を公開した。


 今回公開された情報は主に,「エオルゼアのワールドマップ」「リムサ?ロミンサの各種施設」の二つについて。リムサ?ロミンサに関しては,現在実施されている「αテスト」を通じてテスター達がフィードバックに勤しんでいるが,本稿の掲載画像は本邦初公開の「βバージョン」となる。FFXIVのグラフィックスは,「β→製品版」への過程でさらに強化されることになるはずだが,まずは本稿で,「α→β」の進化を隅々までチェックしてみよう。

「FINAL FANTASY XIV」公式サイト



70余年にわたって加筆されてきたエオルゼア全図
東西南北にそれぞれ位置する“都市国家”に注目


 FFXIVで冒険を繰り広げることになる“エオルゼア”に関して,このたび全図が公開された。確認しておくと,エオルゼアとはFFXIVで冒険を繰り広げる“文明圏”を示しており,この世界全体の名前ではない。まず“ハイデリン”という世界があり,その中の文明圏の一つとして,エオルゼアが存在している。

 エオルゼアは“小大陸アルデナード”や,その周辺の島々に点在する“都市国家”により構成されている。現在のところ,αテストでプレイできる海の都“リムサ?ロミンサ”をはじめ,砂の都“ウルダハ”,森の都“グリダニア”,山の都“イシュガルド”といった都市国家の存在が明らかになっている。

 都市国家同士の関係は,決して良好ではない。各都市は“十二神”をベースとした基本的な宗教観こそ共有しているものの,国家ごとに崇める神が異なっているからである。十二神は一部で対立しており,都市国家は神々にとっての代理戦争という大義名分のもと,争いを繰り広げているのだ。

 そのような事情もあり,エオルゼアの全土を網羅する地図は,長らく存在していなかった。しかし今から70余年前,“ロダード?アイアンハート”なる人物が地図を完成させ,その後も多くの旅人による加筆修正が行われ,現在では冒険者にとって必携の品として用いられている。

地図の確度は歩数に比すと云うが
余が歩みし道程は余りにも少ない

此の図に点を加えんと欲す愚者に
十二神の導きあれ

此の図を血に染めんと欲す覇者に
十二神の裁きあれ

第六星暦1506年
ロダード?アイアンハート


 地図をじっくり見ていくと,各都市国家の大まかな位置関係が確認できる。国旗のマークと照らし合わせることで,アルデナード大陸の西側にリムサ?ロミンサが,南側にウルダハが,そして東側にグリダニアがあることが分かるだろう。北部に大規模な都市国家がもう一つ存在しているが,過去に公開された情報を踏まえると,これはイシュガルドの可能性が高い。

 イシュガルドについては現時点では謎が多く,例えばαテストで新規キャラクターを作成する際,都市国家を選ぶウィンドウ内にもイシュガルドは表示されなかった(※他の3都市国家はウィンドウに表示されるが,選べるのはリムサ?ロミンサのみ)。イシュガルドで合っているのかどうかはさておき,この山上に築かれた都市国家が,エオルゼア内でどのような立場をとるのかは,FFXIVのポイントの一つになるかもしれない。

 少々余談になるが,かつて「FFXI」でヴァナ?ディールの地図作成に貢献したのも,奇しくも“アイアンハート”の苗字を持つ父娘であった。個人的に,彼らの足跡を辿る一連のクエストは最も好きなエピソードだったので,今回のリリース情報を見たときは思わず嬉しくなってしまった。FFXIとFFXIVに世界観の直接的なつながりはないが,同じFFシリーズであることを思い出させてくれる,こういった仕掛けは,長年のファンにとってのささやかな楽しみの一つといえるだろう。

?海の都リムサ?ロミンサ(Limsa Lominsa)
 内海ロータノ海に浮かぶ島バイルブランド。その南部を領する海洋都市国家。海湾内に点在する無数の小島や岩礁に架けられた鉄橋と白亜の家々が街並を形成する。

 主な産業は,漁業,造船,鍛冶,そして海運業。「提督」と呼ばれる都市民から選出された領袖の下,強力な海軍を運用。エオルゼア近海の制海権をほぼ手中に収めているが,頻発する海賊事件が玉に瑕。航海の女神リムレーンを守護神として崇める。



?砂の都ウルダハ(Ul'dah)
 小大陸アルデナードの南部,荒涼とした岩石砂漠を領する交易都市国家。高い防壁と内側にひしめく闘技場や遊技場などの興行施設。そして中心部のドーム状の居城によって街の外観が形成される。

 主な産業は商業と鉱業,そして繊維業。公式には歴史あるウルダハ王朝の女王を元首と仰ぐが,実際は砂蠍(さかつ)衆と呼ばれる六人の街の顔役による寡頭制。二つの面を持つ商売の神ナルザルを守護神として崇め,東西に大礼拝堂がある。



?森の都グリダニア(Gridania)
 小大陸アルデナードの東部,うっ蒼とした森林と河川を領する田園都市国家。内部を流れる無数の運河に面して作られた水車と巨大な木造建築物によって街並が形成される。

 主な産業は林業と農業,木工業に皮革業。鬼哭隊を始めとする強力なレンジャー部隊が常に森林をパトロールし,都市を護っている。守護神は公的には豊穣の女神ノフィカとされるが,実質上は幼い三人の姉弟の預言者による精霊の神託によって国是が決定される。




リムサ?ロミンサのランドマークをβバージョンでチェック


 アルデナードの西方に位置する都市国家“リムサ?ロミンサ”は,現在実施されているαテストにおいて,マイキャラが活動できる唯一の拠点エリアである。このたび,リムサ?ロミンサの各種ランドマークと冒険者ギルドが,画像付きであらためて紹介された。αテスター達にとって,これらの場所はなんとなくご存じかとは思うが,正式名称や世界観などが明確になったのは収穫といえるだろう。

 何より,本稿で掲載している画像が“βバージョン”であることに注目してほしい。現行のαバージョンと比べると,例えば陽光やランプなどの光源処理などが大きく向上していることが分かるはずだ。掲載画像の解像度は1280×800ドットと小さめだが,大画面のフルHDで見れるようになる日が待ち遠しい。

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